福岡県の化粧品会社「悠香(ゆうか)」が販売していた「
茶のしずく石鹸」。
真矢みきさんを起用したCMを覚えている方も多いでしょう。
「茶のしずく石鹸」は4650万個が販売されましたが、
使用した人の一部に
小麦アレルギーの症状が出たため、販売中止になりました。
アレルギーの症状を訴えている方は、1567人とか。
うち、535人が日常生活や仕事に支障が生じたとして全国各地で一斉に提訴。
この石鹸にはグルパール19Sという食品添加物が使われていました。
製造していたのは、片山化学工業研究所。
加水分解コムギという小麦由来のタンパク質です。
どうしてアレルギー症状を引き起こすことになったのか。
可能性はいくつか考えられます。
まず、グルパール19Sは他の加水分解コムギ製品よりも平均分子量が大きく、
免疫応答を誘発しやすかったということ。
そして、含有濃度が他の製品に比べ比較的高かったということ。
さらに、洗顔石鹸という使用用途で使用したために、
眼や鼻の粘膜に石鹸が付着し、長期にアレルゲンにさらされやすくなったこと。
(眼や鼻の粘膜は比較的アレルゲンが吸収されやすい)
これは裁判で明らかになっていくことでしょう。
もし、「茶のしずく」を使っていて小麦アレルギーが心配であれば、
食物アレルギーを専門に診療している医療機関での受診をお勧めします。
症状としては、小麦を食べると瞼がはれる、顔がかゆくなるといったものから、
じんましんや呼吸困難まで様々です。
なお、現在は小麦由来成分ではなくシルク由来成分を使った商品が販売されています。
旧製品の交換返品もできるので、もし手元に茶のしずくがあったら下記サイトまで。
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株式会社悠香|ゆうかストア